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よくある質問

効果に関して

1個でどれくらい捕集できますか?

設置環境(人流、蚊とりん以外に産卵に適した場所がないかなど)、時期・地域(天候や気温)、蚊の種類(産卵数※)により異なります。
下記の調査はヒトスジシマカ(ヤブ蚊)が多い環境下で実施しましたので参考にしてください。 ヒトスジシマカは概ね100mが行動範囲のため、住宅地は近所からも飛来します。設置により周辺の個体数は間違いなく減っていくのですが、むやみに設置しただけでは減少が体感できるまでは難しい場合も多いです。
蚊は吸血対象を産卵の際に水溜まりも感知しています。するも人間と同じで小さなプールより大型プールを好みます。雨水マスやドブ、側溝や詰まった雨樋など産卵に適した楽園となる大型プールには行かせないようにすると、小さいプールである「蚊とりん」への産卵確率が格段に上がります。
できる限り薬剤の使用は避けたいですが私自身は、大量発生する雨水マスはピレスロイド系殺虫剤や塩素系漂白剤を使用したり、お子様が多い場所では環境にやさしいIGR剤(成虫になるのを抑える薬剤)を使用したりしています。
※ヒトスジシマカは、1回の産卵で50個から100個、アカイエカ・チカイエカは、最大400個を産みます。
【調査1】
◉調査場所:
東京都練馬区(人流の多いテニス施設)
◉集計方法:
人が集まるテニスコート横の休憩所付近1個、そこから約25m離れた植込1個設置
7〜8月の8週間設置、2週間ごとにボウフラ数を集計
容器上方より動画を1分撮影し目視で集計
◉集計結果:
休憩所付近 146匹/255匹/282匹/238匹       合計921匹
休憩所から25m離れた植込 34匹/80匹/123匹/91匹       合計328匹
◉補  足:
専用台座を使用、休憩所付近の大型雨水マスにはピレスロイド系殺虫剤を希釈し使用、水飲場排水溝にIGR剤(成長抑制剤)を使用し実施。       
孵化から約10日後に羽化するため、2週間ごとに集計の場合は羽化できず死滅したボウフラは計上されず実際はもっと多いと思われる。

【調査2】
◉調査場所:
新潟県上越市(人流の少ない、日本海から約500mの住宅地)
◉集計方法:
庭のある戸建住宅を囲むように8個、6月から9月の16週間設置、1週間ごとにボウフラ数を集計
スポイトで吸い集計(吸い取ったボウフラは処理)
◉集計結果:
合計4,700匹
◉補  足:
化から約10日後に羽化するため、1週間ごと集計の場合は重複計上したボウフラがいた可能性がある。

どんな蚊を駆除できますか?

ヒトスジシマカやネッタイシマカなどのヤブカ属の蚊、アカイエカやチカイエカなどのイエカ属の蚊、日本ではあまり見られませんがハマダラカ属の蚊などの吸血する蚊にご使用いただけます。
特にヤブカ属の蚊は産卵時に「蚊とりん」のような小規模の水溜まりを好む傾向がありますのでヒトスジシマカの捕集駆除にはおすすめです。イエカ属、ハマダラカ属の蚊は、広い水域への産卵を好む傾向にあるので、水田、防火用水、池や沼に近い場所へ設置しても捕集効果が確認できない場合があります。
まれに巨大なボウフラが入る場合がありますがこれはカクイカのボウフラで、容器内の小さなボウフラを食べてしまいます。
真っ赤で不気味なボウフラはユスリカです。カクイカやユスリカは人間を吸血しませんが捕集することがあります。

ブヨ(ブユ・ブト)やヌカカにも効果がありますか?

ヤブ蚊と同じ吸血昆虫でもブヨ(ブユ・ブト)やヌカカは産卵時の習性が違うため効果がありません。 高原や湿原などに生息するブヨは、水質の良いところでしか生きることができず、また、水流のある水草に産卵するため「蚊とりん」に産卵することはありません。
ヌカカやアブは、水中に産卵しないため「蚊とりん」で捕集はできません。

殺虫剤の効かないスーパー耐性蚊にも効果がありますか?

「蚊とりん」は殺虫剤を使用して駆除する訳ではなく、蚊の習性を利用し捕集駆除しますので効果があります。
2023年に確認されたベトナムやカンボジアなどで広がっている殺虫剤の効かないスーパーネッタイシマカはデング熱を媒介しています。
長年ピレスロイド系殺虫剤を使用し続けたことで殺虫剤耐性を持った遺伝子に変異したと考えられており、普通の蚊と比べ1000倍以上の耐性を持ち、国立感染症研究所も監視を強めています。
「蚊とりん」は、蚊の殺虫剤耐性に関係なく捕集しますので、仮にスーパー耐性蚊が日本に入ってきた場合でも捕集効果が損なわれることはありません。

ペットがいるのですがフィラリア予防に使用できますか?

長い期間かけて進行する厄介な病気のフィラリアは、感染幼虫に寄生された蚊が媒介する感染症で、ヤブカ属、イエカ属、ハマダラカ属の多種が媒介蚊となります。
蚊媒介感染症は、デング熱ならヤブカ属、マラリアはハマダラカ属が媒介するなどカ属が限られる場合が多いですが、フィラリアは簡単にいうと吸血する蚊は全て媒介蚊となります。
また、犬や猫は、蚊除けとして使われるハッカやミント、ハーブにストレスを感じると言われていますので人間が使う虫除けスプレーなども注意が必要です。
「蚊とりん」は、殺虫剤やハーブ類、さらに電気も使わず安全ですのでペットがいるご家庭でも安心してご使用いただけますので、周辺の蚊個体数削減にご活用ください。
※広い水域への産卵を好む傾向にあるイエカ属、ハマダラカ属の蚊は、水田、防火用水、池や沼に近い場所へ設置しても捕集効果が確認できない場合があります。
※外でお飼いのワンチャンは、イタズラしたり倒す恐れがありますので設置の際はご注意ください。

購入・設置に関して

自宅(戸建)に設置したいのですが何個買えばよいですか?

ヒトスジシマカは最大で100m、アカイエカは最大300mほど移動しますので、ご近所からも飛んできます。ただ「蚊とりん」を適所に設置すれば必ず個体数削減につながります。私の自宅(約30坪、東京都内)は4個※設置し、蚊が少なくなったと実感しています。(保証ができませんので個人的な感想とさせていただきます)
※庭の植木下1個、庭のブロック塀に囲まれた角1個、玄関先のポストの下1個、勝手口から1mほど離れたところ1個

設置場所のおすすめはありますか?

戸建の場合は環境にもよりますが、人の出入りが多い出入口近くや、蚊が隠れやすい庭の植栽下、道路に面した植栽の下あたりがおすすめです。日光が当たらない所に必ず設置してください。 マンションや屋外施設は、人流が多い付近の植え込み、蚊が多いと思われる付近の暗所がおすすめです。

エサや誘引剤は必要ですか?

一切必要ありません。容器内で死滅したボウフラや成虫が、新しく生まれたボウフラのエサとなり捕食します。 かつお節や金魚の餌などで誘引効果があるか実験しましたが水質が悪くなり藻の発生につながる可能性があり、逆に産卵確率が低下しますので容器内は水だけにしてください。

水道水ではダメでしょうか?

水道水には塩素(カルキ)が入っています。2日ほどでカルキは自然に抜けますので水道水でも問題はありません。 ただ、雨水には微量ですがボウフラのエサとなる有機物が含まれており、産卵確率を上げるため雨水をおすすめしています。 ボウフラが発生した水は親蚊が安心して産卵するようになりますので、容器上から水道水を補水しても大丈夫です。

玄関横に設置したいのですが屋根があり雨水が入りません。

雨水が自然給水されない場所へ設置する場合は、こまめに水位の点検し補水をお願いします。目安としては、斜め上部から産卵槽を見て、水面が確認できれば問題はありませんが 見えないようでしたら補水してください。 私の自宅も玄関先のポスト下に設置している「蚊とりん」は、雨水が入らず、花へ水やりの際に上からジョウロで補水しています。

専用台座がなくても問題ありませんか?

問題ありません。台風や強風による転倒リスクはありますがご家庭では飛散のリスクはありませんので本体だけで安心してご使用いただけます。 店舗、アウトドア施設、お子様の多い施設、マンションなど人流の多い場所やどうしても暗所への設置が難しい場合は購入をおすすめしています。

設置をお願いすることは可能ですか?

東京エリアは専任スタッフが伺います。商品代金の他、基本設置費(雨水を持参します)、事前調査費、出張費、駐車場がなければコインパーキング代などをいただいております。
詳しくはお問い合わせください。

設置以外にやった方が良いことを教えてください。

蚊が多い所には必ず発生源があります。「蚊とりん」は容器内に産卵させなければ駆除ができませんので、「蚊とりん」よりも産卵に適した場所を無くす必要があります。 詰まった雨樋は清掃し、水が溜まった植木鉢などが無いか確認してください。マンホール、雨水マス、ドブ(側溝)には、雨上がりに水生系不快害虫用殺虫剤などを入れることをおすすめしています。 水生系不快害虫用殺虫剤は、粒剤または錠剤のものは臭いもなく、ボウフラには効果がありますが魚類などには毒性が弱く安心して使えるものも市販されています。 ただ、結構高額なため、台所などでお使いの塩素系漂白剤(キッチンハイ●ターとかキッチンブリー●)を入れても効果があります。 塩素は臭いが強く、雨水マス、ドブ(側溝)に入れると数日臭いが残ります。ご近所に迷惑にならないよう、また塩素の取扱には十分ご注意ください。

メンテナンスに関して

容器内が緑色になってきました。このままで大丈夫ですか?

藻が発生し始めています。藻はフロート弁を詰まらせる原因になりますので、容器内にボウフラや成虫がいなければ本体を洗浄し取扱説明書に記載の暗所へ移動してください。ボウフラや成虫が容器内で確認される場合は、本体を開けずそのまま暗所に移動させて様子を見てください。藻の主たる発生原因は照射時間が長い日光で、親蚊は水温異常変化と水質の悪さを察知し、藻が発生した水には産卵しにくくなります。

藻が発生した蚊とりん

水位が極端に下がりました。

6月から9月、晴天が続いたり気温が上昇すると容器内の水位が急激に下がる場合があります。ジョウロなどで上から水道水を補水してください。

冬もずっと設置しっぱなしで問題はありませんか?

問題ありません。ただ、毎年3月中旬から蚊が発生しますので、2月下旬に容器を開けてフロート弁が正常に機能しているか、詰まりはないかのご確認が必要です。

清掃して保管する時期を教えてください。

地域にもよりますが関東以西地域では12月下旬に清掃していただき室内保管し翌年2月下旬に再設置、関東以北地域では12月中旬に清掃していただき室内保管し翌年3月上旬に再設置、するのが望ましいです。私自身(東京)は2月下旬にフロート弁が正常に動くかの点検はするのですが室内保管せず、通年外に設置しっぱなしです。
※2023年以降は東京都練馬区に設置した「蚊とりん」で11月20日頃でも多くのボウフラを確認、成虫に吸血された方からの報告もありました。温暖化や異常気象の影響で、蚊の発生期間は長くなり、地域にもよりますがヒトスジシマカは12月上旬まで吸血する可能性があります。清掃する前は必ず成虫が容器内で飛んでいないか、ボウフラが動いていないか確認してから行ってください。

清掃時の注意点を教えてください。

清掃の際、破棄する水(容器内の水や洗浄水)には、乾燥しても数ヶ月生存可能な越冬卵がいる可能性が高いです。庭に撒いたり、下水に流したりせず、土中に埋設処理するようにしてください。

ボウフラや成虫を容器内で確認したのに死骸が見当たらないのですが逃げたのですか?

容器外へ逃げた訳ではありません。新しく生まれたボウフラが死骸を捕食したり、小さなアリなどが死滅槽に入り捕食します。

容器内に茶色い沈殿物が増えましたがそのままで大丈夫ですか?

ボウフラが羽化(脱皮)する際に出た皮やエサとならないホコリが沈殿しますがそのまま使用して問題ありません。

産卵槽に落ち葉やゴミが見えます。取り除き方を教えてください。

本体を開けずに割り箸、ピンセットなどでゴミを取り除いてください。フロート弁が詰まっているようでしたら雨垂れ受けを外し、ゴミを除去するか、竹串などで突っつき成育槽へ落としてください。
フロート弁が詰まると産卵槽で成虫になってしまいます。フロート弁が機能している場合は成育槽にゴミがたまっても問題ありません。

割り箸でゴミを取り除く

その他

なぜ印刷会社が「蚊とりん」を販売しているのですか?

私は、幼少期から刺咬昆虫類が大嫌いで、特に身近な蚊に関して、刺されない方法、駆除方法などの研究を長年続けてきました。東京グリーンテニスクラブ在籍時は10年以上、市販の駆除・忌避商品を調べ、相当数を試しましたが納得がいく成果も出ず・・・会員様から「子供に安全なのか」、「薬剤が臭い」、「蚊の駆除なんて無理だよ」など厳しい意見も多くいただきました。 そんな中「蚊とりん」開発者の福原大司氏と出会い、「蚊の成虫(親蚊)を駆除しようとするから難しい」と教わりました。福原氏も私以上に蚊の生態や蚊媒介感染症の研究をされており、幼虫(ボウフラ)の習性を利用し駆除する「蚊とりん」の開発に至ったとのことでした。 東京グリーンテニスクラブには2014年に設置を開始し、翌年には蚊が減ったことを会員様から賞賛されるまでになりました。 私は元々印刷会社を経営しており、蚊とは無縁な業種ですが色々な方に「蚊の知識がもったいない」と言っていただき、昨年から「蚊とりん」の東京エリア販売、蚊の個体数削減及び感染症予防啓蒙活動を始めました。

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