蚊のいないテニスコートをめざして~東京グリーンテニスクラブの取り組み~
東京都練馬区の東京グリーンテニスクラブでは、コートの蚊対策をいくつか行ってきました。
屋外における蚊対策の例として、ご紹介します。
取り組み① 週1回、殺虫スプレー噴霧
夏になると、毎週土曜日にコート周りの草むらや薮に殺虫スプレーを噴霧していた。
(効果)
●直後は蚊がいなくなるようだったが、時間が経つと、やはり現れる。
(利用者の声など)
●噴霧後の匂いが気になるという人もいた。
●薬剤の子供への影響を心配する声が父兄から寄せられた。
取り組み② 虫除け、治療薬を常備
蚊取り線香、虫除けスプレー、治療薬を用意して、希望者に使ってもらった。
医薬品の虫除けスプレーを子供に使用している親子連れもいた。
(効果)
●蚊がいなくなるわけではない。
(利用者の声など)
●根本的な解決にはならない。
取り組み③ 雨水枡に銅線を投入
蚊は銅の匂いを嫌い、匂いのする水には卵を産まないという説がある。銅イオンはボウフラの発育を抑えるという説も見つかる。そこで、雨水桝に銅線を設置した。
(効果)
●効果を実感できず。
取り組み④ 蚊とりん導入
「蚊とりん」を試してみる。まずは30個設置した。
(効果)
●ボウフラを多数確認。
●蚊が減ったのを実感できたのは3か月後。
●手入れをしなくても、3年くらいは機能する。
●その後、30個追加して合計60個が稼働することになった。
(補足)
●設置場所によっては水が蒸発してしまうので、2週間に1回くらい見回って補水する必要がある。
東京グリーンテニスクラブは、2023年10月をもって営業終了となりました。